【読書】逆ソクラテス/伊坂幸太郎

逆ソクラテス/伊坂幸太郎

大学時代にお世話になった夫婦に教えてもらって読み始めて以降
ずっと大好きで出版される度に購入して読んでいる伊坂幸太郎さん。
デビュー20周年目とのことで今回も期待の1冊。

下記短編5編から成る1冊。
 ソクラテス
 ・スロウではない
 ・オプティマス
 ・アンスポーツマンライク
 ・ワシントン


見てお分かりの通り、全てのタイトルに逆説に当たる言葉が使われていて
書籍の帯もその言葉を使って本が紹介されていました。

短編ということもあり、サクサク読めて面白かったです。
主人公が全て小学生で、自分自身の学生時代の思い出がついよぎってしまう
懐かしさがあって、読み終わった時にはほっこりと温まりました。
じわじわと考えさせてくれる名言もあってよかった。

では、短編毎の読了時間、好きな言葉、感想などまとめます。

 逆ソクラテス

読了時間:1時間程度

抜粋の一文:
 僕は、そうは思わない。君の思うことは、他の人に決めることはできないんだから。

感想
 こちらもニヤリとして、してやったりという気持ちになる部分がありました。
 『確かに先入観というものに左右されるということは、
 大人になって社会人になってからもよくあるなぁ。』
 と思わずにはいられなかったです。

 スロウではない

読了時間:40分

抜粋の一文:
 「いくら今つらくても、未来で笑っている自分がいるなら、心強いだろうな、と思いました。」

感想:
 僕と悠太がゴッドファーザーのドン・コルレオーネの真似をして会話するのが好きだった。小学生時代を”今”として、大人になった僕を描く時を”未来”としているのが印象的でした。最後はほんの少し寂しくも温かくもなりました。

 非オプティマス

読了時間:45分

抜粋の一文:
 「相手によって態度を変えることほど、格好悪いことはない」
 「相手が弱くて、力が通用しそうな時はビンタするけれど、相手が屈強だったり、怖い人の子供だったら、ビンタはしない。そんなのは最低だし、危険だ」


感想:
 すごく学びのある短編。小学生時代においても社会においても、こういう一面ってあるなーと自分自身に置き換えて自分の態度や言動で改めるべきところがないか考えるきっかけになるお話でした。

 アンスポーツマンライク

読了時間:50分

抜粋の一文:
 こちらが正しいからと言って、相手を説得できるわけではない。正論を吐き、相手を言い負かしたとしても、その後の関係性は気まずくなる。気まずくなっても事態が改善されるならまだ納得できるが、状況は変わらない上に、単に相手と気まずくなっただけ、という展開も多い。

感想:
 学生時代、ずっと一緒にいた友人との思い出や出来事を思い出した。磯憲やドン・コルレオーネがこの短編にも出てきて他の短編とのちょっとしたつながりを見つけて嬉しくなった。

 逆ワシントン

読了時間:40分

抜粋の一文:
 特別な才能はなくても、真面目な人間に、謝るべき時には謝れる人間になりたい。

感想:
 抜粋した一文にグッときました。特別な才能はなくても、きちんと丁寧に生きられれば、そんな思いが少し前にあったことをすっかり忘れていました。この話にあるように、真面目に謝って、こちらが痛い目を見るようなことはもちろんあるけれど、それでも人生において一つでも、これだけはってことがあることはすごく大切かもしれない。




最近読書ができていなかったけど、伊坂さんの本でまた本の楽しさを再確認しました。
これを機に、毎月少なくとも3冊は読書をする日々を取り戻していきたいです。
短編なので、読書を始めるきっかけにもいい1冊だと思います。

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感想(13件)

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